I Want A Music Using Rear Laser Audio
六月は、廿五日を予定しています。が、まだ確定ではないので変更の可能性もあります。
この回は少し趣を変えて、ハイレゾ音源を楽しんでいただこうと思います。『アナログとハイレゾが聴けるお休み処』というのが〝音斎処〟のキャッチフレーズでもあり、今までアナログ中心に、しかもワン・アーティストを中心に取り上げてきたのを、初めてハイレゾ音源に、複数アーティストでお楽しみいただこうと思います。
内容的には、最近テレビでも結構取り上げられて、特集番組なども組まれている『昭和歌謡』を、シングル盤として発売されたものを中心に取り上げたいと思います。
ここからは主催側の勝手な理屈で申し訳ないのですが、シングル盤のレコードを再生しようとすると実は結構時間がかかるのです。7インチのレコード盤一枚の裏表に一曲ずつ、計二曲しか録音されていないシングル盤は、複数のアーティストを取り上げるとなると、レコード盤の交換に時間がかかりすぎ、聴かれている方に間延び感を与えてしまいます。地元の皆様から寄贈されたレコードにあるシングル盤を中心に、沢山の楽曲を、また普通テレビやラジオの番組では省略されてしまう、B面もあわせてご紹介したいと思っているので、六月の回は今までと手法を変えて、ハイレゾ音源を使ってのコンサートとしてみようと思います。
閑話休題
ハイレゾ音源というと聞きなれないかもしれません。簡単に言ってしまうと、CDの音質より高音質、アナログ音源に近い音、と言われるものです。最近はハイレゾ音源として、CDやレコードという物理的な入れ物を使わず、ネットを使った配信・ダウンロードという形で販売されてもいます。
〝音斎処〟ではレコード・コンサートのような活動をする一方で、実は地元の方々から寄贈された沢山のレコードを整理・保管、洗浄、保存・活用する活動もしています。いわゆるアーカイブということですが、その際にレコード盤一枚一枚をできうる限り最良の音質で保存するために、このハイレゾ化という手法を採っています。実際には、各レコードをターンテーブルで再生しながら、その再生音を録音しているわけですが、その録音というのが昔のカセットテープに録音するということではなく、コンピューター・ファイルとして保存する形で録音しているわけです。コンピューター上での録音形式(フォーマット)はいろいろあるのですが、〝音斎処〟が現在採用しているのは192kHz・24bitのPCM形式で非圧縮(AIFF)ファイルとしてアーカイブしています。
〝音斎処〟六月の回ではこうしてアーカイブされたレコード音源を使って、昭和の歌唱曲(昭和歌謡)を取り上げようと思います。乞うご期待!!
準備完了・今回はモノラルをかけるということで初めてADACをプリアンプとして使用しました
こんな看板を作っていただきました(会場前)・看板があっても通り過ぎてしまうごくごく普通の建物ですが、築100年近く経っているとのこと
こんな看板を作っていただきました(枡形にも)・岩村に通い慣れた方にはすぐにわかる場所ですね・左の花餅が飾ってある電柱のところが老舗家具「京屋」さんです・途中息抜きに京屋家具のご主人と奥さんが代わりばんこにレコードを聴きに来てくださいました、しかもご主人は自ら入れられた珈琲の差し入れを持参で‥‥本当に有難うございました
外の様子です@枡形前メイン会場・メイン会場は入れ替わりで沢山のグループが演奏を‥‥こちらは陽の光が柔らかく春らしい暖かさでした
家族連れのお客さん‥‥熱心にレコードについてお子さんに教えて見えました・この場面ではお父さんがレコード盤の溝とレコードの針についてお話しされていました、お母さんと娘さんとに挟まれて足しか見えませんが、親子四人のご家族でした
レーザー・ターンテーブルの音に聴き入るみなさん‥‥音楽好きの方にはとても好評でした・音楽好きの人にはアナログとデジタルの音の違いはすぐにわかるので、モノラルでもステレオ感のある音に熱心に聴き入ってみえました
実はまだまだたくさんの方に聴いていただいたのですが、写真を撮るのを忘れてしまいました。というのも、熱心な方とのお話に夢中で‥‥殊に、このスペースの音の良さや、大音量でレコードを聴けることにみなさん感激されていました。「こんな大きな音で家ではかけられないもんな〜」という声が多かったですね。私としては、出したい音の六割くらいでしたが、普通の家庭ではそんな音でも聴けない状況がありますネ そうは言ってもご近所のことを考えて抑えていたわけですが‥‥。去年の五月に女城主の酒蔵をお借りして出した音を聴いてもらいたいな〜 きっとビックリ&大感激だろうな〜 私の去年のライブマジック&今年のリザードのように!!
今回お話しした中にも3000枚近くのレコードをお持ちの方がみえました。ブルーグラスとジャズが多いとのお話でした。ブルーグラスをそれほど集められている方を私は知らないので、ぜひそのコレクションでコンサートなんかしてみたいですね〜
レーザー・ターンテーブルについて多かった質問は;
・まずその原理ですね;CDもレーザー光を使ってるので、そのイメージが強く残っていて、波形を読み取るということにちょっと時間がかかるようでした
・次はデジタル処理の有無;レーザー・ターンテーブルでは一切デジタル処理をしていないのですが、その音の良さから逆にデジタル処理をしてるのでは?という質問が多かったですね
・後は値段に関する質問が多かったのですが‥‥この点は、初期コストは高いがランニング・コストを考えると結局は安くつくということをお伝えしました。ブログでもFBでもお伝えしてますが、私は中古レコード店で買うときは100円LPから探すことにしています。中古レコード店で値段が安いのは基本的にジャケットやライナーノーツが無かったり汚れたりしているもの、レコードの盤面に傷があったり反ってたりするものなんです。でも、レコード面と接触しないレーザー・ターンテーブルではレコードをそれ以上傷めないし、もともと聴き込んで溝が減ったレコード盤でも、針とは違う場所を読み取るレーザー・ターンテーブルでは今まで針が一度も触れていない溝を読み取るので音の良さは中古でも新盤でも変わらないのです‥‥などなど
そんな説明を現物を操作しながらしていると皆さんが一様に驚かれたのはその操作性の高さです。つまり、選曲や曲飛ばしリピートなど通常のCDプレーヤーやMP3プレーヤーで出来ることはほぼ全てできるのです。いちいちトーンアームを触る必要は全くないのですね この点に本当に驚かれました。
もちろんレーザー・ターンテーブルの不得意な点もちゃんとお伝えしました。
・ホコリや汚れに極端に弱い 〜 溝にホコリや汚れが残っているとレーザー光は雑音としてそのホコリや汚れを再生すること
・黒い盤以外は再生できない 〜 レーザー光の特性として黒以外では反射されないので再生情報が得られない
などですね。
ということで、今まで耳にしことはある「レーザー・ターンテーブル」を実際に見て聴けたことに皆さんにお礼をいただいてしまいました。
そんなわけで、今後もまたこんな機会を持ちたいな〜
そうそう〝レコ鉄〟の話を忘れるところでした。この話をすると皆さん一瞬驚きの表情でしたがすぐに「針がないからか〜」と納得していただけました。
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